渓頭はもともと北勢渓上流に位置する山間部の小さな村でしたが、1970年に台湾大学実験林管理処によって森林遊楽区が設立され、その後1993年にルミディホテルが開業しました。渓頭の美しい景色と気候がフランス中部に似ていることからルミディと名付けられました。しかしながら2000年代には、台風や921大地震により甚大な損害を受けてしまいました。

紡績業界の重鎮である李麗裕は、初めてルミディホテルを目にした状況を「内部や外観の傷みがひどく、満身創痍と言っていいほどだった」と語ります。しかし、ホテルの屋上から幾重にも重なる竹林と鮮やかな緑の山々に霧が立ち込める絶景によって自身のこころとからだが開放されていくことに深く感動し、ホテル再建に全力を尽くすことを決意しました。